2021-01-01から1年間の記事一覧
二部寿曽我対面 あまり似てないなと思ってた巳之助が荒事の隈取すると父親三津五郎にそっくりに見える。動きに堅さがあるものの、見えは大きく、なかなかの迫力。矢の根なども見てみたい。菊五郎さんは、座ったままだったがセリフはお見事で爽やかな工藤。連…
何かが美しいーというよりも、色々気づきをもらえた展覧会。「見る」を楽しむ展覧会という謳い文句にぴったり。 気づいたこと・こぎん刺は麻に木綿糸で刺繍したもの。・裏側の菊を描いたものが日本美術には多い。 ・サントリー所蔵の泰西王侯騎馬図屏風は四…
三井高就以降に収集された茶箱・茶籠、そこに仕組まれた道具の展示。高就が作った菊の茶箱と組み合わせが、赤絵と天目茶碗、染付の茶巾筒など、ひとつの基準になっていたことが伺える。今回の展示は北三井家が主流で明治時代に数多く仕組まれた様子。茶箱は…
待ちにまった「大正名器鑑の世界」を表現した展覧会。初日に出かけて、すいてるところをじっくり鑑賞。 ・高橋箒庵は字がうまい。茶杓の削りもうまい。竹をいかしたきれいな削り。 ・箒庵が熱望していた松花堂大津馬絵沢庵賛の掛軸。こぶりな絵で繊細。 ・茶…
朝一番の回を予約し、8:30から並んで入館。おかげで、空いてる状態で、甲乙丙丁巻をじっくり鑑賞。古くから多くの画家が模写してるのは、昔から日本人が大好きな絵ということ。それらの模写と比較しても、オリジナルの筆の速さ、正確さがよくわかる。サラサ…
シンプルな表現が、粋でおしゃれ!細い線がきれい。目指したいスタイル。
歌舞伎座一部「猿若江戸の初櫓」勘九郎がキレキレの踊り。体幹・足腰の強さを見せつけ、クルっとまわってピタ!ヒラリと跳んでピタ!と動と静の切り替えが見事。虎之介・千之助は可憐でかわいい。もう少し見せ場がほしいところ。「戻駕色相肩」ー莟玉の禿が…
連獅子は「勘太郎、あっぱれ!」の一言。子供だから・・という甘えのない、はつらつとした動きとしっかりした体幹。毛ぶりも綺麗にまわしており、下手な大人よりずっと上手。踊りが好きなことが、客席にも十分伝わり、拍手喝采! 袖萩祭文ー以前、福助で観た…
染五郎は細い、しなやか。このままで時を止めたい脆さを秘めた桜丸。幸四郎は若々しく、美しく。白鴎は貫禄。声も張りがあり力強く大きい。3世代故の役柄の広さとも言えるし、故のバランスの悪さとも言える芝居。 らくだは初日よりかなり弾けてた様子。黒崎…
偽物のなかでも、ホンモノの地位を確立するものと、単なるフェイク・贋作で終わるものもあり、その間のグレーゾーンのものがたくさんあるという話。由来やコンテクストが大切ということで、伝来を重視する茶道具の真贋の話につながるものを感じる。 ・単なる…