ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

2月歌舞伎座第三部

連獅子は「勘太郎、あっぱれ!」の一言。子供だから・・という甘えのない、はつらつとした動きとしっかりした体幹。毛ぶりも綺麗にまわしており、下手な大人よりずっと上手。踊りが好きなことが、客席にも十分伝わり、拍手喝采

 袖萩祭文ー以前、福助で観た時に「オイオイと泣き喚くだけの芝居でつまらない」と思った。今回、七之助が演じても同じ。やはり、芝居が時代に合わないのだな・・。

・下手での芝居が大半で観にくい。しかも、前半は動きが少ない

・人間関係がわかりにくい。(どの登場人物にも感情移入できない)

・無力な女性がただただ泣いて、そして、自ら命を絶つという話に・・共感のポイントがない。感情移入するところがない。)

七之助が、ナウシカで演じたクシャナはとても人気だった。現代では、強く独立した女性像が求められる。「鬼滅の刃」も時代設定は大正としても、これだけ人気が出るのは、主人公と周囲の人物の葛藤とそれを乗り越える姿に共感できるから。
そういうストーリーを歌舞伎ももっと取り入れないと、この先、厳しいのかもなぁ・・と色々考えさせる芝居だった。