ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

「ホンモノの偽物」 リディア・パイン

偽物のなかでも、ホンモノの地位を確立するものと、単なるフェイク・贋作で終わるものもあり、その間のグレーゾーンのものがたくさんあるという話。
由来やコンテクストが大切ということで、伝来を重視する茶道具の真贋の話につながるものを感じる。

 

・単なる「金儲けの為の偽物」は基本的に偽物認定されるのであるが、それがあまりに著名になると、それ自体がホンモノにもなる。

・人工ダイヤは、今や、搾取の対象とみられる天然ダイヤより倫理的に優れている。

・食料問題の解決策として人工フレーバーは期待される。(※香りの感じ方は人によって違うし、同じバナナでも時代や場所によって違う・・)

・自然のドキュメンタリーは、どこまで演出が許されるのか?

石器時代の洞窟はレプリカを作ることで、本物は保護される

・鯨の骨格や剥製は、学術研究といった正当な理由であれば許され、金もうけの手段となると許されない。