ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

鳥獣戯画@東京国立博物館

朝一番の回を予約し、8:30から並んで入館。おかげで、空いてる状態で、甲乙丙丁巻をじっくり鑑賞。
古くから多くの画家が模写してるのは、昔から日本人が大好きな絵ということ。それらの模写と比較しても、オリジナルの筆の速さ、正確さがよくわかる。サラサラと描いてるのに、上手い!乙巻のからみあう犬など、かなり入り組んだ構図も破綻なく描いている。
動く歩道でみる甲巻は、本当に楽しい。欠落している部分などを補うと、ストーリーとしてもパロディがきいていて、とても面白い。アニメ文化が日本で発展したのは、このおかげか。
春日権現絵巻のオリジナルは初見。絵は細かく美しく(女性は膝立てて座ってる姿を確認)、文字も読みやすそう。一度、じっくり読み込んでみたい。
明恵像はリアル。人の好さそうなお顔立ち。明恵上人の字も美しく、様々なエピソードを考えると、繊細で心の美しく、ちょっと面倒くさいけど、皆さんに好かれる人だったのだろうなと想像できる。明恵上人のそんな姿を確認できたのが、この展覧会の予想以上の高評価点。
図録も買ったので、じっくり読もうと思う。