ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

吉例顔見世大歌舞伎@歌舞伎座

二部寿曽我対面 あまり似てないなと思ってた巳之助が荒事の隈取すると父親三津五郎にそっくりに見える。動きに堅さがあるものの、見えは大きく、なかなかの迫力。矢の根なども見てみたい。菊五郎さんは、座ったままだったがセリフはお見事で爽やかな工藤。
連獅子:仁左衛門さの獅子は獅子だけど品があって優雅。時々、垣間見せる荒ぶりに「ハッ」とさせられる。千之助君の獅子は体育会好青年という風情。一つ一つの動きがキチキチと決まり、折り目正しい獅子。中村屋の獅子が野性味あふれるように感じる。
その分、今回の獅子は親子の情愛がきっちりと描かれて、なんとはなしに、上野のパンダ親子を思い起こさせる。(獅子とパンダは違うけど。)

三部 花競忠臣顔見勢
仮名手本+元禄、それぞれ名場面をつないだ忠臣蔵。期待以上の出来!

隼人が成長して大きな役も安心して見ていられる。右近は顔世の品格を保ち、米吉はどこまでも可憐。福之助の豪快さは浪士に、歌昇のストレートさは、元禄忠臣蔵の大石にはまる。猿弥が笑わし、笑也がしめる。
この役を配した、幸四郎猿之助のコンビのプロデュース力は最高!
若手に譲りながらも、自分のやりたい役は譲らなかったイメージ。猿之助は師直での悪爺、幸四郎は大学でのチャンバラがやりたかったんでしょう!面白かった!!