国立劇場小劇場で、歌昇・種之助兄弟の勉強会「双蝶会」を観劇。
「車引」
。「車引」種之助君の梅王、高い声がちょっと苦しそうだが、ハリのある荒事らしいよい声。梅丸君の桜丸は美しく、歌昇君の松王丸は憎々しく、意外と悪役はまる？かも。又五郎時平が、ハツラツとした若者たちの熱気をしっかりまとめて、引き締まった舞台に。よかった。
「寺子屋」
「松王丸」種之助君の源蔵、歌昇君の松王丸、共に熱演。きっちりと丁寧に演じようとする気持ちが前面に。故に、改めて感じるのは「松王丸は難しい役」ということ。声のトーンの変化、わずかな表情の動き、間、これらを駆使しないと松王丸の隠された気持ちの動きは表現できないものなのだと。歌昇君がもう少し力が抜けるようになるとよさそう。種之助君は、源蔵を演じるとお父さんそっくり。真面目な役柄があいそう。
米吉はかわいらしく、梅枝はこのメンバーでは一段上。舞台を締めてくれた。
