ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

法然と極楽浄土@東京国立博物館

展示品が充実していて、時間をかけてじっくり見ることに。まずは、綴織当麻曼荼羅が圧巻。思ったよりずっと大きい。そして、単眼鏡でみると、ものすごく緻密に織られていることがわかる。奈良時代にどれだけの時間と労力がかけられて、どのように作られたのだろう??当麻曼荼羅縁起絵巻も展示。中将姫の物語として語られるのもわかる、超人的な曼荼羅だった。知恩院阿弥陀二十五菩薩来迎図も緻密で美しく、たしかにスピード感がある描き方。私の臨終の床にも飾ってもらい、あの仏様たちに迎えにきてもらいたい。
最後は、立体涅槃図。動物たちがチャーミング。通常の涅槃図に描かれない猫もいるし、かたつむりまでいるし、楽しんで彫っている感じが満載。香川の法然寺のものらしいが、映像で見る限り、法然寺は極楽浄土のアミューズメントパーク的な作りになっているらしく、面白そう。

今回の気づき。法然上人の絵伝や来迎図をみると、「ビーム」が空、あるいは仏様から出てそれを受けている。キリスト教でも、聖フランチェスコ伝と同じような絵が見られる。オーラや光といったものは、どの宗教、どの世界でも同じに感じられるものなのだろうか・・。