ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

浅草歌舞伎

松也の宗五郎は、まだ粗削りだが、今後期待できる酔っ払いぶり。蝙蝠安も軽薄さが前面にでている感じが「こういう人、いるいる。」と思わせて良かった。村上保先生には厳しいコメントが出ていたので、現代的な軽薄さということなのだろう。現代の人間には、軽薄な蝙蝠安の方が受け入れやすい。
隼人は二枚目!!仁左衛門さん路線を引き継ぐのだろう。浅草10年目と挨拶していたが、この10年で本当に伸びた。慎吾も女形として大きく成長。世話物も時代物も脇役女形で安定感抜群で大活躍。米吉はお姫様がぴったり。十種香の八重垣姫も少女の恐ろしいまでの一途さと可憐さが程よく表現されていてよかった。(ただ、十種香は動きがないので、どうしても眠っちゃうんだけど・・)
歌昇くんは、吉右衛門さんの演技をきっちりなぞっている熊谷。もっと年齢を重ねると味わいがでてくるだろう。まだまだ、力いっぱいで見ている方も力を抜くところがなく肩に力が入る。
巳之助・種之助は踊りで見せる。今回は舞踊以外は脇役だったが、これから大きな役も務めてほしい。

松也が座頭になって10年。その前の10年を支えた、中村屋兄弟、愛之助たちも大きな役を務めている。皆さんの飛躍に大きく期待。
そして、来年以降は、橋之助・莟玉を中心に若手座組をされる様子。さて、誰が出てくるのだろう??