ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

古典X現代2020@国立新美術館 Art in Life, Life and Beauty@サントリー美術館

どちらも、伝統芸術と現代アートのコラボ展示。現代アートには日常縁がないのだけど、こういう展覧会にいけば、何かインスパイアされるのでは?と期待して出かけたのだけど・・なかった・・・。
北斎だって、当時はコンテンポラリーアートだったはずなんだけどな・・。どうしても、私には現代のアートにはなじめない。居心地が悪い・・。

国立新美術館でよかったのは、田根剛が日光・月光菩薩を光でプロデュースした展示。暗闇から薄い光が当たり、だんだん光が濃くなって、また暗くなっていく。光で仏像の表情、荘厳さの変化を楽しむもの。おそらく、1日中、寺にこもって仏像の前にいたらこのように見えるのだろうなと想像が掻き立てられる。
北斎Xしりあがり寿の展示も、まぁよし。パロディ作品の出来栄えはばらつきあるけど、北斎の作品で遊べてとっても楽しい!という、しりあがり氏の意気込みは伝わってくる。改めて、北斎が描く水と風の流れは素晴らしいなぁ・・と思い起こさせてくれる。

サントリーは、リニューアルオープンということで、化粧道具・酒器・風俗画屏風・着物など、幅広い作品展示。お目当ては大好きな泰西王侯騎馬図屏風を拝みに。
漆芸のコレクションの豊富さと酒器の充実ぶりにおなか一杯になりながら、意外にも伝豊臣秀次の朱塗り甲冑が美しく満足の展示。