ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

KIMONO @東京国立博物館

鎌倉時代から現代までの着物の変遷をたどる展覧会。
光琳が描いた冬木小袖は素晴らしい。まさに絵画。これから修復が始まるとのこと。
その他の光琳模様もm琳派らしい単純化した可愛らしさが観られる。
幕府により、総絞りなどが禁止された後に登場した友禅染めが、絵画的にキレイで革新的だということを実感!柄が細かく、ぼかしが入るので立体感が出てくる。
そして、火消し半纏がめちゃくちゃかっこいい!火消をした後、裏返して着てみせるという粋!
また、雀好きの篤姫の着物がステキ。和宮は可愛らしい。信長の陣羽織は、センスが良い。
小紋を地に染めた後に、裾模様を描いたり、裏地へのこだわりなど、江戸後期の着物がよき!いきを目指せ!

そしえ、常設展示も今回は豪華!光琳風神雷神図屏風に久住守景の夕涼図屏風が並ぶという、豪華だけど、アンバランスさ!力みまくりの風神雷神を、軒下から半裸の夫婦と子供が眺めてるようで、力抜けるし(笑)。夕涼図屏風が思ったより大きくて、この力の抜けた絵を屏風に大きく描く絵師がいて、さらに国宝に指定してしまう、日本という国は素晴らしいと思った次第。

茶道具には有楽井戸、杉木普斎の茶杓(櫂先大きく、節下は皮を残すゆったりとしたもの)の展示あり。その他、孔雀明王図、大観の柳下図屏風、宮川香斎の蟹のついた器など、教科書に出てくるような作品ばかり。相当楽しい1日だった。