獅童君と、まだ見たことがない澤瀉屋さんの歌舞伎が見たくて三越歌舞伎へお出かけ。
演目は「車引」と「女殺油地獄」。車引は勘太郎・七之助兄弟で見たことがあるけど、女殺・・は初めて！クライマックスは油にまみれた殺戮現場・・というと生々しいけど、いったいどうなってるんだろう？と、期待を膨らませておりました。
獅童君が主役を演じる女殺油地獄
「獅童の関西弁は下手や！」と関西人の友人から事前に聞いてたけど、確かに違和感あり。
「ダメ男」「わがまま男」ぶりは、新撰組の「捨助」と同じ演技。
つまり、「関西弁を話す捨助」になっちゃったのね・・。
その上、期待していたクライマックスの油にまみれて包丁を持って女を追っかける狂気ブリが今一つ。4月に立て続けに愛之助、仁左衛門の伊勢貢（こちらも狂気の沙汰で人を切りまくるという演目）を見てしまったので、目の据わり方、いっちゃってる感じをついつい比較してしまうのですが、物足りないなぁ・・。
油に滑って転んでのシーンも、ドリフを思い起こしてしまったのは私だけでしょうか？
どちらかというと、このシーン殺されるお吉役の笑三郎さんの切られ方の美しさに目がいってしまいました。
と、獅童君にきついことを書いてしまいましたが、一生懸命熱演している感じはすごく伝わるので、好感はもてました！がんばれ、獅童！
おそらく、現代に置き換えてこの狂気ぶりを演じたら、獅童君ピカ一に光るでしょう!
