ハッピー・ライフ・ダイアリー

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中村鴈治郎襲名披露公演 夜の部

鴈治郎襲名@松竹座 夜の部。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2015/01/_1-ProgramAndCast.html
愛之助後援会で申し込んだチケットは、なんと中央1列目。

●将軍江戸を去る
彰義隊員の中で虎之介君の顔のつい小ささに目がいってしまう。一人遠近法?だし、少年らしさが際立ち、「白虎隊」の方が似合う。このまま、白井権八演じてほしいなぁ。「お若いのお待ちなせえ」と思わず声かけたくなる雰囲気があり。これから期待!

●「口上」
仁左衛門さんが仕切り、温かに進む。愛之助が襲名口上に並ぶのは初めてではないかな?他にも亀鶴、壱太郎、虎之介とフレッシュな面々。そんな訳か暴露話などは出ず、年長の竹三郎も加わり関西歌舞伎を盛り立てていきたいという意気込みが並ぶ。新鴈治郎らしい謙虚な口上。
とにかく、仁左衛門さんが、正面なのでドキドキして目が離せないのでした・・。

●封印切
鴈治郎が素晴らしかった。最初は八右衛門への対抗意識が、段々、エスカレートし、封印と共に忍耐がプツリと切れて激昂し、最後にそれが絶望に変わっていく様子を丁寧に演じて、引き込まれる。仁左衛門も、おふざけの時は、軽々しく演じてたのが、だんだんやばくなってきて、最後にそれで終わらなくなる恐ろしさを顔色を変えて表現。上手い。

●「棒しばり」
楽しかった〜!愛之助、壱太郎の息がぴったり。巡業中とか、こんな風に本当に遊んでたんじゃないかしら?と思ってしまう。亀鶴も嬉しそう!怒ってるはずの大名がニコニコ顏。酒を飲まれた怒りではなくて、酒盛りに入れなかったことを怒ってるみたい。いいトリオ。
愛之助の棒が飛んできそうな勢いだし、なんとなく目があったような気がするし・・。
いい演目の時は1等席で観た方が、やっぱり、いいなぁ・・と感じた1日。