ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

「ふつうの系譜」@府中市美術館

コロナ騒動にも関わらず開館しているということで、府中まで。

駅から美術館への道は桜並木が美しく、目を楽しませながらプラプラと。


奇想の系譜に対抗した「ふつうの系譜」。敦賀市立博物館蔵の土佐派・狩野派・四条円山派の江戸絵画のコレクション展示。
土佐派の「まろ絵」という表現がツボ!確かに貴族たちの優雅な姿が色鮮やかに穏やかに描かれている。
狩野派は中国水墨画の継承という位置づけ。そして、写生重視の円山派。
その系譜をひく原在中は、少し奇想のテイストが・・。嵐山や三保松原の風景は、すぐにわかるのだけど、どことなく”くっきり、はっきり”したところがあって、劇画の風景を思い起こさせる。岸駒はよれよれとした線が特徴とか。

江戸絵画というと奇想系のものばかりを観てきたが、改めて、伝統を継承するやまと絵の美しさを認識。そして、狩野派の絵師は型どおりのものは素晴らしいが、型を外れるとあまり上手でないようだな・・などと勝手に思いつつ、江戸絵画のバリエーションを楽しめる展覧会だった。

帰りは足を伸ばして大國魂神社でコロナ退散祈願。
広々とした中に、立派で趣のある社殿の素晴らしい神社。