歌舞伎座に大向こうがかかり、晴れ着が行き交う姿が戻ってきた。やっぱり、こうでなくっちゃ・・。
神歌はひたすら厳かに。
顔寄せ手打ち式は、100人近い歌舞伎役者が並ぶ。白鷗・團十郎、新之助の挨拶。河竹登志夫さんが逝去したので、どなたが名題を読み上げるのかと思っていたが、竹柴正二氏(だったと思う。)。一本締めのタイミング、白鷗と海老蔵が構えるタイミングが早くて、客席から少し笑いが。仁左衛門・玉三郎、反対側の中央が菊五郎。吉右衛門さんがいないのは寂しいが、福助さんが座られていたのは嬉しかった。菊五郎さんの発声で客席と一本締め。
新團十郎と歴代團十郎の軌跡の映像。写真は残る9代目。俳優ではない10代目も写真で紹介。ビデオが残る11代目(1962年のものだった)は、やはり「海老様」で華やか。懐かしい12代目の映像も。
最後は、勧進帳。仁左衛門の富樫も美しく、玉三郎の義経は気品があり。團十郎は・・・、相変わらず粗いところが。以前に観劇した勧進帳は、若さで熱く突っ走る弁慶として、それはそれで悪くなかった。今は「若さ」「熱さ」がない分、そして、今回は大ベテランとの共演(四天王も全員年上だし)もあり、粗さが目についてしまった。
とはいえ、團十郎を襲名した初日!!これからの、進化を大きく期待しましょう。