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茶の湯の床飾り —茶席をかざる書画@出光美術館

まずは、東山御物を中心とする室町期の墨蹟から。牧谿の平沙落雁図は、静けさのある美しさ。大燈国師はなめらかに自由に、無準師範は誠実で力強く、虚堂の字はまめまめしく丁寧にと、並べて展示をされると違いが明確にわかる。

一休の書は達筆で自由自在。他にも沢庵、江月、清厳など・・。よい軸と言われるものは、文字の巧拙をこえた、高貴さが表出されると改めて実感する。
佐竹本の人麻呂は顔が美しい。

煎茶の掛物は、山水画なれど、牧谿の静けさというよりは、何やら賑やかに感じられ、茶の湯の世界とは異なる理由が理解できた気がする。