ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

七月大歌舞伎(松竹座&歌舞伎座)

【松竹座】
1.俊寛
仁左衛門さんは細かい表情まで丁寧に演じる。幸四郎丹波少将、菊之助の丹左衛門、弥十郎の瀬尾の中で、千之助の千鳥がどうしても力不足。今後の成長を期待。
やっぱり、俊寛はストーリーとして好きになれないなぁ・・。

2.吉原狐
面白い!米吉のおきちが最高。早合点で思い込みが強く、惚れっぽい。父親役の幸四郎との掛け合いがテンポもよく、最高のコメディエンヌ振りを発揮。松竹座で幸四郎さんが演じる演目はいつも最高。

歌舞伎座 菊宴月白浪】
忠臣蔵の後日話。斧定九郎が忠義の家来という設定。その他、忠臣蔵の話の登場人物、設定、セリフなどをパロディ的に織り込んで面白い。最後の立ち回り、両側を使った宙乗りなど面白いのだが、ストーリーが込み入りすぎて、ちょっと中だるみ、ペースが悪いところがあるのが気になる。もう少しコンパクトに話をまとめた方がいいかと。中車は大健闘だが、一本調子になりがちなのが、どうしても気になる。与五郎直助を演じた、歌之助が素晴らしい。将来の色悪として期待。