ハッピー・ライフ・ダイアリー

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新春浅草歌舞伎 第二部

2014年の初観劇は浅草歌舞伎第二部。
【博奕十王】
初見。
猿之助の踊りは軽やか。閻魔大王をサイコロ賭博に巻き込んでからが面白い。
それまでは、少し単調で眠ってしまう。
男女蔵閻魔大王は明るく大らかで、役柄にあった雰囲気。
話の上でも、役の上でも猿之助が一枚も二枚も上手・・・という印象。

【新口村】
初見。
年末、南座藤十郎翫雀の新ノ口村の舞踊をみた。二人とも顔がふっくらなので、「哀れ」さがどうしても感じられず面白くなかった。
そのDNAをひいている壱太郎の梅川が、美しく、儚く、それでいて情のある風情が出ていて素晴らしい。
愛之助の忠兵衛も美しいが、柔らかさ・儚さがもう一つ。最近、体格がよくなってから荒事はピッタリはまるが、
和事の柔らかさが少し減ってしまった印象・・。

【屋敷娘・石橋】
屋敷娘は、壱太郎が素晴らしい。日本舞踊だけど、彼が踊ると華やかで「レビュー」という言葉の方が
あう。米丸、梅吉はキッチリ踊っているけれど・・・手のしなり方、目線のやり方、壱太郎が数段上。
石橋は、歌昇がキレキレでよい!!若さもあふれている。
若き「親分」という意気込みか、他の種太郎と隼人を毛振りでおいていく。
隼人君は、もう少し身体を鍛えるところからの基礎鍛錬が必要かな。