ハッピー・ライフ・ダイアリー

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トルコ至宝展

新国立美術館で開催されたトルコ至宝展。
チューリップがモチーフのアクセサリー、衣服、カーペット、食器などなどが並ぶ。
オスマントルコにおけるチューリップは、日本にとっての菊のようなもの。アラーや三日月を想起させるので、スルタンたちが自らの持ち物のモチーフにしたそう。言葉遊びとモチーフをつなげる発想は日本にも通じるものがあるが、宝石のちりばめ方、タイルの華やかさは日本の美術とは大きく異なる。
スルタンのテント(日よけ用)を初めて見たが、豪華賢覧。このようなテントが戦場に並び飾り立てた兵士が大勢いれば、キリスト教のヨーロッパ諸国が恐れをなしたのがよく理解できる。塩野七生が「当時は東方の方が文化が進んでいた」という様子を各所で感じる。

宗偏流の跡継ぎである山田寅次郎が明治期にトルコとの関係を強化したというのが興味深い。深堀すると面白そう。