ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

パリオに向けて盛り上がるシエナでは、ひたすら聖母子像と対面。

akkotaka8312008-06-28

フィレンツェから高速バス(1時間)で移動してシエナへ。

1)カンポ広場とマンジャの搭
世界一美しい広場と言われるカンポ広場。写真で何度も見てとても行きたかったところだけど、実際見るとどうも写真と様子が違う。
「そうだ!パリオだ!」
広場の周囲、馬が走るコースには土が敷かれ、広場を取り囲んで観客席(ベンチ)が取り付けられている。広場まわりのお土産屋さんなどのショップは、ベンチの影になってしまって商売あがったりだと思うんだけど。

スラリと伸びるマンジャの搭はとても美しく、フィレンツェではドゥオモのクーポラに上らなかったから・・・と自分を説得して搭に上ることに。搭の入り口のスペースにも土が敷かれ軽い臭気が。出走前の馬がここにつながれるみたい。搭の階段は、人がすれ違えないほど狭いので入れ替え制。全員が下りてきてから、15人くらいの一段が上れる。どれだけ息があがるかと思ったけど、案外簡単に上まで到着。そこからの景色は、シエナの街一面が見渡せ、統一された黄土色がかった茶色の屋根がズラリと並ぶ。本当に見事!

2)市立美術館
シモーネ・マルティーニのフレスコ画「荘厳の聖母」「クイドリット・ダ・フォリアーノの騎馬像」が広間の両側に飾られている。美術館の窓際も足場が組まれていて、パリオの時は座席になるみたい。確かに一等席。

3)ドゥオーモ
丸窓、白黒縞模様で高く伸びる鐘楼のゴシックの美しい建物。

外観も美しいが、中に入ると思わず息を呑むのが床の装飾。床一面が茶・黒・白で聖書の様々なシーンが描かれ、その周囲を取り囲む模様も可愛らしい。

ここにはベルリーニが設計した礼拝堂もある。(ベ12)。

4)国立絵画館
12世紀からのシエナ派の絵画を集めた美術館。シモーネ・マルティーニを目指して出かけたわけだけど、聖母子など2点が杯ってすぐの部屋に飾られていて、この時点でかなり満足。さて、そこからが、延々、ひたすらと聖母子像を始とする聖人の祭壇画がずーーと並ぶ。三十三間堂の仏像を絵画に置き換えて、一つ一つ見ている気分で結構忍耐力試された感じ。

夕方になるとパリオに向けて、各地域毎に特徴のある旗が街角ごとに飾られ、前夜祭のような盛り上がりが少しずつ見られてきた。