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ボルゲーゼ美術館でカラバッジョを観る

akkotaka8312008-06-20

今回の度の目的は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」に登場するベルニーニの彫刻群を観ること。そして、カラバッジョの絵画をたくさん見ること。さて、ベルリーニの彫刻、カラバッジョの絵画はいくつ観られるか?数えていきます。
時差ぼけでみんな早く目覚めたので、早めからお出かけ。今日観たもの。

1)サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
ダン・ブラウン「天使と悪魔」の舞台その1。ラファエロが設計した、肝心のキージ家礼拝堂はシートで覆われて、ベルリーニの彫刻はよく見えなかった(「撮影の準備??)けど、なんとか、ピラミッド形のものがあることは確認。一応「預言者バスク」(ベ1)、「獅子と預言者ダニエル」(ベ2)
この教会の主役はカラバッジョの礼拝堂。「聖パオロの改宗」(カ1)Caravaggio: The Conversion of St Paul [2]、「聖ピエトロの逆さ磔」(カ2)Caravaggio: The Crucifixion of St Peter。宗教画とは、そもそも礼拝堂に飾られているもの・・と美術館とは全く違う荘厳さにしばし見とれる。

ピンチョの丘、ボルゲーゼ公園を通って、11時からの予約をしていたボルゲーゼ美術館へ。
ベルリーニ、カラバッジョファンとしては、絶対外せないところ。
2)ボルゲーゼ美術館
ベルリーニの代表作「ブルートとプロセルピーナ」(ベ3)、「アポロとダフネ」(ベ4)、手を伸ばせば触れられるほどの間近で観ることができることもあり、実物の迫力に圧倒。指が食い込む肌の感触や布がひらめく様子、人物の動きにバロック特有の「ねじれ」がきれいに表されているところ等、細部まで鑑賞しても飽きない・・。この他、ダヴィデ(ベ5)も。

カラバッジョは「ゴリアテの頭を持つダヴィデ」(カ3)Caravaggio: David with the Head of Goliath (1610)、「馬丁の聖母」(カ4)「果物籠と青年」(カ5)「バッカスに扮する自画像」(カ6)「聖ヨハネ」(カ7)、「聖ヒエロニスム」」(カ8)。他の宗教画にはない、毒々しさ、生々しさ、ドラマチックな感じ。

3)バルベリーニ宮と国立古典絵画館
カラバッジョ 「ナルシス」(カ9)、「ホロフェルネスの首を切るユーディット」(カ10)Caravaggio: Judith Beheading Holofernes、「聖フランチェスコ」(カ11)。この後、ジョットを初めとして、たくさんの画家が描いた聖フランチェスコを見るわけなのだけど、カラバッジョのフランチェスコが一番人間臭い。他の人は「神」「聖人」の色が濃いのだけど・・。

4)サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会
「天使と悪魔」の舞台その2.ベルリーニの「聖テレーザの法悦」(ベ6)。視線より高いところに設置してあり、天井からの光(太陽光+照明)が劇的な効果が。

トレビの泉、スペイン広場を経てホテルへ(しかし、よく歩いた・・)

夕飯は、やはりホテルのお兄さんお勧めのぐるなび海外版 イタリア ローマ - レストラン・飲食店検索
ズッキーニの花のフライ、タコのフェトチーニ、アーティチョーク2種等を頂く。ズッキーニ美味!