ハッピー・ライフ・ダイアリー

茶道・歌舞伎・江戸絵画など・・

出光美術館で佐竹本に出会う

出光美術館は私の好きな美術館。石油の出光の創業者、出光佐三のコレクションを展示しているのですが、出光さんと私は趣味が合うらしく?、年に数回は出かけます。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/
皇居を見渡す眺望は素敵で、絵を見た後は皇居を上から眺めながらお茶を飲むのが楽しみ。特に今日は雪の皇居で素敵でした。
さて、今回は「歌仙の饗宴」というテーマで歌仙にまつわる華やかな書画の名品が展示されています。あまり興味がない分野と思っていたのですが、佐竹本三十六歌仙のうち5,6点まとめて展示される上に、「斎宮女御」が出るときいて出かけてきました。
佐竹本は、秋田藩佐竹家が所持していた絵巻物。ところが、明治になりとある成金の手に渡り、その成金も落ちぶれ、売りに出すことになりました。しかし、あまりに高価な値がつくため、持ちこたえられるだけの有力者は現れず、大正八年、当時の数寄者や有力な茶人たちによって切断され、分割所蔵されました。(この切断の時の様子は、NHKで特集されたり、私の父も本に書いている有名なお話です。)
三十六人バラバラに所持されて、個人所蔵が多いため、1点ずつの展示はあってもまとめて数点も揃う機会はめったにありません。しかも益田鈍翁が喜んで手に入れた「斎宮女御」は一番素晴らしい1枚といわれているのですが、今は益田家とは関係のない個人所蔵になっているらしく、めったに見られないらしいのです。で、イソイソ出かけてまいりました。

ところが・・・斎宮女御は1月31日からの展示でした!ああ!!もう1度行ってきます!
(でも、他のものもすごく良くて満足!!の展覧会でした)